不便さが生むドラマ
ひと昔前の恋愛小説や恋愛映画などを見ると、 「あぁ…なぜ?なぜあと10分待っていなかったの? そうすれば逢えたのに〜!!」と見ている人がもどかしくなる 場面がたくさんありました。
障害があればあるほど燃え上がる二人の想い… そんなドラマがありました。
不便さが余韻をつくり、行間を満たす時代でした。
今のようにメールや携帯電話がない時代は、 待ち合わせ場所や時間を間違えたら それこそ大事件です。
もしも相手が時間になっても現れないと 「あれ、新宿の東口じゃなかったのかしら? 西口? でも移動しているうちに すれ違ったら困るし、、それとも2時じゃなくって3時って言ったのかしら・・・」 などと相手と会えるまで、ドキドキ、ハラハラしたのを覚えています。
万が一会えないと、一旦家に戻ってひたすら相手の連絡を待つしかなかったのです。 トイレにも行けず、電話の前で座っていたこともありました(笑)
そう、恋愛には行き違いがつきものでした。