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日本語を教えて気付いたこと

日本人でも説明できない

日本語教師をしていた時代、 色々な国の方に出会いました。

アフリカ、南アメリカ、中近東、東南アジア、中国などの 学生に触れられたことは、私にとって大きな収穫でした。

今朝、NHKで放送された 言語学者金田一秀穂さんの番組を拝見し、 日本語を教えていた頃を思い出しました。

番組の中でも出てきましたが、 初級のクラスで「これ」「それ」「あれ」の違いを教えるのには、 私も色々な方法を試みました。

よく使っていた導入方法は、 私がボールを握り締めて「これ」と言います。 次に学生に投げて受け止めてもらい「それ」と言います。 (眠そうな学生を眠らせないためにも有効です 笑) 最後に遠くへ投げて「あれ」と言います。 すなわち、自分の領域にあるか、相手の領域にあるかなど 領域によって、日本人はこの3つを使い分けているんですよね。

日本語を母語としているなら、違いは簡単なのですが では、それをどう説明するか難しいものがたくさんあります。

これは助詞に関するほんの一例ですが、 ?そこには外国人がいました。 ?そには外国人はいました。

?新宿へ行きます ?新宿に行きます。

?山の上に家を建てます ?山の上で家を建てます。

皆さんは、これを説明できますか。

さて、最後にもうひとつ、 昔々おじいさんとおばあさんがいました。 おじいさんは山に柴刈りに、おばあさんは川に洗濯に行きました。

この文章では何故、おじいさんが山に柴刈り、おばあさんが川に洗濯とは 言わないのでしょう。

※ヒント これこそが英語のA かAn とTheの違いなのです。

日本語が母語でも、あまりにペラペラすぎて 説明できないことって、たくさんあるんですよね。