ちょっと長くなりますが・・・
私が大学一年生のときです。 友だと新宿を歩いていると、二人連れの外国人に道を聞かれました。
片言の英語しかできなかった私たちは、 一緒に目的地まで歩いて行ったのです。 当時はお金はないけど、時間はたっぷりあったんですよね
そして話すうちに、相手がトルコ人だとわかり、 好奇心旺盛な双子座としては、強く興味を抱きました。
その当時はトルコ人と直接話す機会など、 まずなかったので、結局喫茶店にまで行って、 4人で話し込んだのを覚えています。
彼らがJICA(国際協力事業団)の研修生として、 日本に来ていることもそのとき知りました。
一人は3月4日生まれの魚座で、 トルコ人&魚座に興味を持った私は、 その後も何度か彼と会いました。
イスラムとはどんなものか、 日本以外の国がどんな価値観で生きているのか、 まったく無知だった私にとっては、 彼が話す一つ一つのことがとても刺激的でした。
彼はギリシャ人とトルコ人のハーフ、 しかもイスラム教の人が大多数のトルコでクリスチャン、 これらのことがトルコでどんな意味を持つかも徐々にわかってきました。
日本という国だけで、物事を考えていた私にとっては、 自分の無知を恥じるとともに、 見知らぬ世界が目の前に開けてくるような新鮮な時間でした。
約3ヵ月が過ぎ、いよいよ彼が帰国する時期が近づいてきました。 残り時間が少なくなってきた私たちは、前より頻繁に会うようになりました。
帰国まで一週間というある日、 「またあさって会いましょうね」 と手を振りながら、池袋の改札口で私は彼を見送りました。
その夜私は夢を見ました。 「あなたはとてもハンサムね。 と言いたいけど、 トルコ語でなんて言うの」と彼に聞いている夢です。 (ちょっと変な質問ですが、何しろ夢なので)
すると夢の中で彼は、 「チョーク ヤクシュク ルスュネス」だよ、と教えてくれました。
翌日、彼にそのことを確認したくて電話をすると 彼はもういませんでした。帰国してしまったのです。
事情を知りたかった私は、 新宿で会った彼の友達に(さそり座)連絡を取りました。
彼に会うと、魚座の彼からの手紙を預かっていてくれました。 そこには何故、帰国の日を告げなかったか、 彼の想いが綴られていました・・・・
そしてどうしても確認を取りたかった、夢の中のトルコ語を その場でさそりの彼に聞いてみました。
「チョーク ヤクシュク ルスュネス」ってどういう意味? すると彼は、 「えっ、何で? あなたはハンサムって言う意味だけど」と 言ったのです!
この体験は今でも忘れられません。 そして夢で一度聞いただけなのに、 何十年もたった今でも、その言葉を覚えているのです。
私の前世はインド人だと思っていたけど、 もしかしたら、前世はトルコにもいたのかもしれません