私は夜のタクシーが好きです。 飲み会のあとによく利用します。
雰囲気のあるお酒の席は、非現実の世界。 気のおけない人とのシャレたひとときの 空気に包まれたまま自宅へ帰りたいと思います。
けれども、地下鉄やJRの駅のあの蛍光灯の光や雑踏は、 せっかくのシンデレラ気分から魔法を完全に解いてしまいます。 まるで、「はいはい、お楽しみはもうおしまいです！」と 現実をたたきつけられるような感じです。
その点、タクシーは車内の暗さもちょうどいい具合で、 夢心地の空間と一緒にそのまま家に連れていってくれる 私にとっては理想的な移動手段、というわけです。
