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逆境は手放して

真価が問われる

これまでの人生の中で、何度か辛い経験をしました。 小さなものも大きなものもありましたが、 その渦中にいるときは、どれも人生を左右するほど 重要に感じられました。

皆さんも多かれ少なかれ、 そんな経験をなさったことがあるのではないでしょうか。

私にとっては、 5年生の時に家が全焼したこと、 父が亡くなって、ホテル経営を任されたこと、 そして最近では病気になったことが、 私の三大「辛いこと」事件かもしれません。 上の2つはすでに過去のできごとですが、 病気に関しては、今も続いています。

とは申し上げても、 皆さんにこうしてお伝えできるようになったのですから、 きっとすでにその状況を抜け出しているのかもしれません。

アストロリレーションスタッフ 武井淳のてんびん日記にあるように、 渦中にいるときは言葉は表に出てこないものだと、私も思います。

逆境と言うと「乗り越えるもの」「学ぶもの」「チャンスに変えるもの」 「負けてはいけないもの」と言うメッセージが多いように思います。

でも今の私は、無視して手放すといった心境に至っています。 これは現実逃避ではなく、 自分のできることは全てして、 考えられることは全て考えてからのことです。

その後は一旦私の手から心から離し、宇宙に委ねるわけです。

私が今の状況を「逃れられない辛いこと」と感じた途端、 それは現実として私にのしかかってきます。

もし私が今の状況を、 「するべきことは全てした」 そして、 「時間がたっぷりあって新しい知識が吸収できる」 「今まで気付かなかった楽しみが見えるようになった」 「周囲の愛情を改めて感じた」 と感謝の気持ちをこめて考え始めると、 辛さはつまらなくなって私から去って行ってしまうのです。

不幸という種類のものは全てそうだと思っています。 最善を尽くしたら、後は手放すこと、 そうすると期待した反応のなさに嫌気をさして 辛さは去っていってくれます。

そしてどのくらい辛い現実を手放すことができるかこそ、 逆境に問われるその人の真価だと私は思っています。